
Webflowとは
Webflowは、コードを書かずにウェブサイトを作成できるノーコードウェブサイトビルダーです。ノーコードといってもサイト全体やページ毎に独自のコードを入れることもでき、いくらでもカスタマイズすることができます。日本ではStudioが有名ですが、それのグローバル版で、より多機能で、より高速で、より外部サービスとの連携がしやすいです。Empty DressyもこのWebサイトもWebflowで開発されています。
ウェブサイトビルダーとして、当然CMSの機能も備えているのですが、PCでないと書けないですし、階層も深いところにあるので、書き心地があまり良いとは言えません。日本での認知度もそこまで高くはないので、外部のライターさんとの協業もしづらいのが現状で、Googleドキュメントでコンテンツの受け渡しをし、コペペを繰り返す必要が生じる可能性が高いと思います。

NotionのCMSとしての素晴らしさ
皆さんご存知のNotionは、直感的なブロックベースのドキュメント作成ツールで、非常に使いやすいインターフェースが特徴です。

スマホアプリも秀逸で、夜寝る前に何か思いついて書き留めることも容易ですし、クラウドベースでマルチデバイスによる記事管理もしやすいです。

日本でも広く知られており、pageやデータベース毎の共有設定も可能なので、第三者との協力も容易です。タスク管理も主にNotionで行っているため、一元管理できることも嬉しいです。AIにも積極的に投資をしており、コンテンツ作成のサポートをしてもらえるようなテクノロジーへの投資をする体力があるということも良い点です。
なぜNotionの本文(page content)の同期がしづらいのか?
ただ、Notionのデータベースで記事を管理したとしても、本文の同期に関しては、ブロックベースだからこそ生じる技術的な課題があります。notionのpage contentはそれ自体がブロックの集合体であるため、シンプルなリッチテキストデータとしてWebflowもしくはその他のサービスと同期することが難しいです。

私はAPIの受け渡しでiPaaSのMakeをよく使うのですが、Notionのブロックを一つずつ丁寧に解析し、WebflowのCMS Collectionのリッチテキストフィールドに移すことは非常に難易度が高いと思いました。ただ、グローバルではSuperとか、日本ではWraptasとか、NotionをCMSとして活用して、色々とカスタマイズした上でWebサイト化できるサービスがあることは知っており、実際にSuperはしばらく利用していました。
ただ、SuperやWraptasはシンプルなコーポレートサイトやブログ、FAQサービスのようなものしか作れないくらいには自由度が低く、その点でWebflowは何でも作れるので、非常に優秀です。そこで調査して知ったのがWhalesyncでした。
Whalesyncでコスパ良く同期可能
Whalesyncは、NotionやAirtable、Googleスプレッドシート、Webflow等のデータベース的なサービス間でデータを双方向に同期できるサービスです。データベースの各プロパティをただ一対一に同期するだけではなく、Notionのpage contentをHTMLに変換する機能を持っており、これによってWebflowのリッチテキストフィールドと同期が可能になります。
Whalesyncは2年ほど前から存在としては知っていたのですが、去年末までは最低価格が月額$99で、よほど強く効率的なユースケースがないと高いなと思っていたのですが、プラン改定で月額$39のプランが出たことで、2025/3から使い始めました。MakeやZapierで頑張って自作するにしろ、他のサービスでは同期毎に料金がかかることが一般的なところ、Whalesyncでは総レコード数のみで費用が決まるので、頻繁に更新する性質のレコードの同期には非常にコスパが良いと思います。
今ではNotionやAirtableをDBとして、Webflowを同期先とすることで、非常に効率的なDB型のサイト運用や記事管理ができるようになりました。
